30代・40代が「子どもっぽく見えない」パステルカラーの着こなし3条件

35〜45歳向けに、パステルを大人に見せる「質感×トーン×輪郭」の3条件を分かりやすく紹介。面積やシルエット、素材・配色、メイクとの連動まで、通勤〜休日別の実践コーデと失敗しないポイントをまとめました。

30代・40代が「子どもっぽく見えない」パステルカラーの着こなし3条件

パステルを大人に見せる条件は「質感×トーン×輪郭」

Google トレンドの過去5年データでは、日本における「パステルカラー」の検索関心は毎年3〜5月にピーク(相対値100近辺)を迎える季節性が明確に表れます。[1] 編集部が公開データと市場動向を確認すると、春だけのブームではなく、秋冬も素材やトーンを変えて定着しつつあるのが今の流れです。けれど、35〜45歳の読者の多くが抱えるのは「甘く見えるのが不安」「若作りに見えないか」という戸惑い。私たちの結論はシンプルです。大人がパステルカラーを素敵に着る鍵は、色そのものよりも「素材・明度と彩度・配色・面積・形」の設計にあります。専門用語を避けて言えば、艶やハリ、色の淡さの度合い、合わせるベース色、どのアイテムにどのくらい使うか、そして輪郭を整えるシルエットを見極めること。ここが整うと、同じピンクでも印象は驚くほど変わります。

パステルカラーは、白を含んだ高明度のやわらかな色。可憐さが魅力ですが、そのまま取り入れると甘さが先行しがちです。大人に寄せるには、まず質感でクラス感を足し、次に明度・彩度の微調整で沈みすぎない落ち着きをつくり、最後にシルエットで全体をシャープにまとめます。編集部スタッフの実験では、同じラベンダーでもマットなカットソーより、ほのかな艶のあるブラウスの方が顔周りが冴えて見え、アクセサリーの輝きも引き立ちました。

明度・彩度のチューニングで「甘さ:洗練」を整える

大人の肌に馴染むのは、明るさは保ちつつ彩度をひとつ落とした“くすみ寄り”のパステルです(高明度・低彩度の配色が好まれやすい傾向は色彩研究でも示されています)。[4] ミントならグレーを一滴垂らしたようなセージ、ピンクなら白砂のようにベージュを感じるニュアンス、ラベンダーなら青みを少し和らげたスミレ色。肌色との相性が気になるときは、顔から少し離れたボトムや小物で試すと失敗が減ります。ワントーンに寄せるなら上下を同系の淡色に、ずらすならトップスは淡く、ボトムは中明度の落ち着いた色にするなど、コントラストを「中くらい」に設定すると品よくまとまります。

素材と形で“可愛い”を“凛とした”へ引き上げる

同じ色でも、素材と形で印象は一変します。ハリのあるコットンポプリン、適度な艶のサテンやシルク混、落ち感のあるトロミ素材は、パステルの軽さに大人らしい直線的なムードを足してくれます。形は余白を生かす直線を意識し、ボウタイや過度なフリルは控えめに。Iラインのスカートやセンタープレスのパンツ、肩線がきれいなジャケットと合わせれば、淡色でも輪郭が曖昧にならず、きちんと感が生まれます。

配色と“面積”で決まる。大人配色の設計図

配色の軸は、ベースカラーを決めてからパステルを足すこと。ネイビー、チャコール、グレージュ、ダークブラウンなどの落ち着いた色を土台に、パステルを一点だけ、もしくはトーンを揃えて二点まで。視覚は面積に引っぱられるので、大きい面積はベース色、小さい面積にパステルから始めると、コーディネートの収まりが良くなります。

ネイビー、ブラウン、グレー…“相棒色”を決める

最も万能なのはネイビーです。ラベンダーのブラウスにネイビーのテーパード、ミントのニットにネイビーのジャケットを羽織るだけで、艶と知性が共存するバランスに。柔らかな印象が好きなら、ミルキーピンクにグレージュのスカート、セージにエクリュのデニムで優しい階調を作るのもおすすめです。モダンに寄せたい日はチャコールと合わせてコントラストを少し強めに。ゴールドの金具はピンクやベージュ系を、シルバーの金具はミントやブルー系を冴えさせるので、小物の金属色まで含めて設計すると完成度が上がります。

“どこにどれだけ”の面積配分で洗練が決まる

トップスで取り入れると顔映りの影響が大きく、ボトムや小物なら難易度が下がります。はじめの一歩は、ホワイト寄りのスニーカーをパステルに替える、黒バッグをペールトーンのレザーに更新するなど、面積の小さい場所から。慣れてきたら、アウターはベース色、インナーでパステル、ボトムは中明度の締め色という三段構成を試してみてください。視線は上から下へ流れるので、上半身で明るさを、下半身で安定感を作るとスタイルアップにも寄与します。

シーン別・大人の「正解パステル」

同じパステルでも、求められるドレスコードはシーンで変わります。職場では信頼感と清潔感、休日は軽やかさ、オケージョンは華やぎと上質さ。場の空気に対して半歩控えめに、けれど自分らしさは消さない。その配慮が“素敵な大人”に見せてくれます。[2]

通勤:凛と清潔、でも固くなりすぎない

編集部の検証で評価が高かったのは、ラベンダーのバンドカラーブラウスにネイビーのセンタープレス、足元はポインテッドの黒。淡い色の優しさを、線の通ったアイテムで引き締めると会議の日でも安心です。ミントの薄手ニットにグレーのウールスラックス、ベルトと時計は黒で揃える着方も、甘さを抑えて端正。ジャケットはチャコールかネイビーが万能で、**「色は一箇所」「直線で整える」**を守るとミスが減ります。

休日&オケージョン:軽やかさと艶を共存させる

休日はデニムの頼もしさを借りましょう。セージのカーディガンを白Tとライトインディゴに重ね、足元は白〜エクリュのスニーカーへ。バッグだけベージュピンクにすると一気に春めきます。食事会やセレモニーなら、パステルは素材の格で選ぶのが正解。ライトブルーのサテンワンピースにベージュのパンプス、微光沢のストールで色数を増やさずに華やぎを。ペールピンクのセットアップなら、インナーをアイボリーにして影を作り、ジュエリーは一点のみに絞ると“品のある余白”が生まれます。

ワードローブに根づかせる。失敗しない取り入れ方

流行ではなく習慣にするには、手持ちのベーシックと仲良くさせるのが近道です。まずはよく着る三枚のベース色アイテム(たとえばネイビージャケット、グレーのパンツ、エクリュのスカート)をハンガーに並べ、そこに合わせたいパステルを一色だけ足して一週間ローテーションで試す。写真に残すと客観視でき、似合うトーンの傾向が見えてきます。計画的なコーディネートは衣服選択の所要時間の短縮にもつながると報告されています。[3] 次の一色を足すのは、最初の色が“考えずに手に取れる”ようになってからで十分です。

メイクとヘアの“微調整”で服の完成度が上がる

服だけで完成させず、メイクとヘアの微調整で統一感を出すのが大人の余裕。ピンク系にはローズベージュのリップで血色を足し、ミントやブルー系にはツヤのあるベージュリップで抜けを作ると服が主役になります。チークは入れすぎず、ハイライトで面の艶を。目元は黒のリキッド一択ではなく、ダークブラウンで柔らかく締めると淡色が浮きません。ヘアはまとめすぎより“乾かしすぎない艶”が勝ち。オイルやバームで毛先にだけ重さを出すと、軽やかな色と呼応します。

透け・汚れ・保管まで。淡色を長くきれいに

パステルは美しさの代わりに、透けと汚れが気になりやすいのも事実。インナーは“肌より少し濃いベージュ”が最も透けにくく、白よりも線が出にくい傾向があります。スカートはペチコートを一枚噛ませると安心。汚れ対策は、外出前に袖口・裾に普段使いの防水スプレーを軽く。帰宅後は柔らかめのブラシでホコリを払ってから洗濯ネットへ。色移りを防ぐため、濃色とは分けて洗い、陰干しで色の抜けを抑えます。保管は光を避け、シワがつきやすいサテンやシルク混は厚みのあるハンガーで。こうした小さな手入れが、淡色の「清潔そう」を長持ちさせます。

まとめ:甘さを整え、あなたの輪郭で着る

パステルカラーは、年齢を問わず楽しめる余白のある色です。大人にふさわしく見せるコツは、色を変えるよりも、質感とトーン、配色と面積、そして形で“甘さの位置”を調整すること。一枚のラベンダーも、ネイビーと直線的なシルエットに乗せれば“凛と優しい”に変わります。次にクローゼットを開くとき、最初の一色はどれにしますか。今日の予定に一番合う場面を思い浮かべて、ベース色と面積を決め、鏡の前で3分だけ実験してみてください。小さな成功が重なるほど、パステルはあなたの“らしさ”に馴染んでいきます。

参考文献

  1. Googling Fashion Forecasting: Fashion Consumer Behaviour Using Google Trends. ResearchGate. https://www.researchgate.net/publication/332189230_Googling_Fashion_Forecasting_Fashion_Consumer_Behaviour_Using_Google_Trends#:~:text=The%20see,peaks%20in%20the%20fashion%20industry
  2. Effects of Clothing Attractiveness on Perceptions. ResearchGate. https://www.researchgate.net/publication/229503548_Effects_of_Clothing_Attractiveness_on_Perceptions#:~:text=comment%20was%20projected,might%20exert%20a%20similar%20influence
  3. Sustainability (MDPI), 11(8):2405. https://www.mdpi.com/2071-1050/11/8/2405?type=check_update&version=3#:~:text=match%20at%20L531%20,time%20to%20match%20clothing%2C%20or
  4. 日本流行色協会(JAFCA). https://jafca.org/membership/#:~:text=%E9%AB%98%E9%BD%A2%E8%80%85%E3%82%92%E5%85%83%E6%B0%97%E3%81%AB%E3%81%99%E3%82%8B%E8%89%B2%E3%81%AE%E6%9D%A1%E4%BB%B6%E3%82%92%E2%80%9C%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%82%8B%E5%8C%96%E2%80%9D%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82%E7%8F%BE%E5%9C%A8%E3%81%AE%E2%80%9C%E9%AB%98%E9%BD%A2%E8%80%85%E5%90%91%E3%81%91%E2%80%9D%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%AF%E3%80%81%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%AB%E9%AB%98%E9%BD%A2%E8%80%85%E3%81%8C%E6%9C%9B%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%84%E3%82%8B%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%8B%EF%BC%9F%E9%AB%98%E9%BD%A2%E8%80%85%E3%81%AE%E4%BA%94%E6%84%9F%E3%81%AB%E8%A8%B4%E3%81%88%E3%82%8B%E8%89%B2%E5%BD%A9%E8%A1%A8%E7%8F%BE%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%81%97%E3%80%81%20%E7%B5%90%E6%9E%9C%E3%82%92%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%81%AB%E9%82%84%E5%85%83%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

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