無印良品でつくる30代40代のベーシックコーデ|体形変化に対応するサイズ選びのコツ

無印良品のベーシックを色・型・素材の3軸で再定義。35〜45歳の体形や働き方の変化に対応するサイズ選びと、季節別の素材使い、着回し例を実例で紹介。迷わず買えるチェックポイント付き。クローゼットの基盤を整えたい人に最適。

無印良品でつくる30代40代のベーシックコーデ|体形変化に対応するサイズ選びのコツ

無印良品で「ベーシック」を定義し直す

無印良品の強さは、派手な主張ではなく土台づくりの上手さにあります。色は白・黒・生成・ネイビー・杢グレーといった落ち着いたトーンが通年で揃い、毎年買い足しても色ブレが少ない。素材はオーガニックコットン、ウール(洗えるシリーズ)、リネンなどの自然素材系が柱で、タグに混率や取り扱いが明瞭に記されています。「同じ色・同じ素材・似た型」が年をまたいで再現しやすいから、買い足しが失敗しにくいのです。

とはいえ、ベーシックは「一律」ではありません。35〜45歳の体や生活は変化の真っ最中。保護者会とオンライン会議が同日にある、在宅と出社が混ざる、ホルモンバランスでむくみやすい。無印良品のベーシックを機能させるには、自分の“ニュートラル”を色・型・素材の3軸で先に決めておくのが近道です。色はベース(白・生成・グレーなど)を2色、締め色(黒・ネイビーなど)を1色。型は上半身は肩線が合うほどよいゆとり、下半身はストレート基調で腰回りは締め付けすぎない。素材は通年は綿、盛夏はリネン、秋冬はウール混というように季節の主役を決めておくと、店頭で迷いにくくなります。

サイズを“身体基準”で選ぶ

無印良品は同じM表記でもアイテムにより設計が異なります。編集部が試して実感したのは、肩線・着丈・袖丈(トップス)/股上・太もも周り・丈(ボトムス)を自分の基準で見ておく重要性。トップスは肩線が肩の丸みに自然に乗り、鎖骨がきれいに見えるゆとりが理想です。着丈はボトムのウエスト位置に合わせて前後差の出方を確認すると、タックイン・アウトの雰囲気が安定します。ボトムスは股上が浅すぎると1日を通して疲れます。腰骨をまたぐ程度に深さがあり、太ももに指が1〜2本入るくらいのゆとりがあると、座ったときに膝上が突っ張りません。丈はフラット靴か低めヒールで合わせる想定で鏡を見て、床から1〜2センチの余白をイメージすると失敗が減ります。

色は“3色パレット”で固定する

ベーシックを機能させるコツは、色数を絞って掛け合わせの成功率を上げること。白(または生成)・ネイビー・黒という3色パレットにまとめると、どのトップスとどのボトムスを合わせても成立します。差し色はバッグや小物で細く加える程度に抑えると、全体の静けさが保てて、場面を選ばない大人の雰囲気になります。無印良品のネイビーと黒は青みが強すぎず黄みにも寄りにくい落ち着いた発色なので、年代による肌色の揺らぎにも合わせやすいのが利点です。

“使い切る”ための着回し設計

ここからは、編集部が実際に組んでいる考え方を紹介します。たとえばトップスは白T、ボーダー、白シャツ/オックスフォード、洗えるウールの薄手ニット。ボトムは黒のテーパード、ブルーのストレートデニム、Aラインの黒スカート。羽織りにネイビーのカーディガンかジャケットが一枚あると、在宅から打合せ対応までカバーできます。この「トップス4・ボトム3・羽織り1」を一群にして、靴は白スニーカーと黒のフラットを基本にすれば、平日は白シャツと黒テーパードで端正に、移動が多い日はボーダーとデニムで軽やかに、プレゼン前は薄手ニットにジャケットで緊張感を。週末は白Tとスカートにスニーカーで抜け感を、というように日常のグラデーションに合わせて回せます。型がシンプルでも、艶やかさは“清潔感”と“サイズの適正”で出ると覚えておくと、ベーシックは途端によく働きます。

着回しを助ける小物も、質感をそろえるだけで印象が整います。キャンバス地のトートとレザー見えのきれいめバッグを役割分担させ、ベルトは黒で金具はシルバーに統一する。アクセサリーは線の細いものにまとめると、トップスの衿元や手首の“余白”が引き締まって、ニットやTシャツのラフさが上質に転じます。無印良品の靴下はリブ幅や丈のバリエーションがちょうどよく、スニーカーの日は足首リブ、フラットの日は薄手のクルーにすると、足元だけが浮くことを避けられます。

季節のスイッチは“素材の主役交代”で

カレンダーより体感で季節が進む年が増えました。移ろいに振り回されないために、素材に季節の役割を持たせると管理が簡単になります。盛夏はリネンを主役に据えます。無印良品のリネンは洗うほどに柔らかく、風が抜けるので汗ばむ日も肌離れがいい。秋はコットンの厚みを一段階上げ、カーディガンの出番を増やします。真冬はウール混のニットとインナーの保温力で温度調整。ひとつの型を素材違いで持っておくと、着姿の一貫性が保たれて、写真に残ったときも「その人らしさ」が崩れません。

体型のゆらぎに寄り添うシルエット

ウエスト周りや二の腕の変化は、否定せず受け止めるのがいちばん楽です。トップスは肩から二の腕に直線を描くラインを選ぶと、張りが和らいで見えます。五分袖や七分袖は肘の少し上で止まる長さが、手首や首元の骨感とバランスをとって全体をほっそり見せます。ボトムはテーパードやストレートが安心で、ヒップポイントから膝にかけての落ち方がまっすぐなものを。ピタピタでもダボダボでもなく“まっすぐ”を目指すと、スニーカーでもパンプスでも受け止める余地が広がります。無印良品のゴム仕様ウエストやドローストリングのパンツは見た目がすっきりしているので、座り時間の長い日にも助かります。

買う前・買った後のルール作り

ベーシックは足し算でなく、選択のルールで育ちます。買う前には、手持ちの色と素材に合うかを一呼吸おいて想像します。同じ白でも生成寄りか青み寄りかで、既存のシャツやニットとの相性は変わるからです。店頭では自然光に近い場所でタグの色名と現物を見比べ、手持ちのボトムに合わせて着丈がどの位置に落ちるかを鏡で確認すると、帰宅後の後悔が減ります。買った後は、その日すぐに洗濯表示を読み、ネット使用やアイロン温度を守るクセをつける。ベーシックは“清潔さ”が最大の装飾なので、毛玉取りやブラッシングなどの微細な手入れが見た目を一段引き上げます。

クローゼット運用もシンプルに。トップスとボトムを左右に分け、色がグラデーションに見える順で掛けると、朝の判断が速くなります。新しく迎えた一枚は、古い同カテゴリを一枚手放す「入れ替え制」にすると、同じような服が増殖しません。Tシャツなど直接肌に触れて消耗が早いものは、複数の同型をローテーションで着て、くたびれ方を均一に保つと、買い替えのタイミングも見極めやすくなります。ニットは連続着用を避けて休ませると毛羽立ちが抑えられます。デニムは汚れが目立たない限り風通しでリフレッシュしてから洗うと、色も持ちがよくなります。

編集部の小さなケーススタディ

在宅と出社が混在する一週間。編集部メンバー(身長160cm、骨格はややストレート)が無印良品のベーシックで回すと、白オックスフォードに黒のテーパードで会議、移動日にはボーダーとデニムで軽快に、オンラインの日は薄手ニットにカーディガンを羽織って温度調整。週末は白Tと黒スカートで子どもの用事から自分時間までシームレスに。どれも劇的ではないのに、写真に写ったときの落ち着きと整い感が違いました。理由は簡単で、色・型・素材の前提が揃っているから。さらに、靴とバッグのトーンを合わせたことで、服の“普通さ”がむしろ洗練に転じています。

無印良品で整える、その先へ

ベーシックを揃える行為は、服を減らすことではなく、迷いの余白を取り戻すことです。無印良品はそのためのインフラのような存在。今日の自分に間に合う“ふつう”を用意し続けてくれるから、仕事・家事・自分時間の切り替えが滑らかになります。もし最初の一歩で迷うなら、白Tか白シャツの更新から始めてみてください。次に黒のテーパード、そしてネイビーの羽織り。色が決まれば、朝の光の下で掛けてある服が自然とペアを組み、あなたの1日を支える相棒になります。手入れは完璧でなくていい。帰宅後に毛玉を一つ取る、ハンガーを統一する、たったそれだけでも印象は変わります。

最後に、関連する読みものを置いておきます。色数を絞る考え方は、編集部のカプセル思考の解説「少ない服で回す、カプセルの作り方」が参考になります。洗濯やメンテが気になる方は「長く着るための洗濯とケア」、クローゼットの整理は「増やさない収納と見直しの習慣」を。意思決定の疲れについては「“決める疲れ”を減らす生活設計」も役に立つはずです。

まとめ:ベーシックは“更新”できる味方

ベーシックは退屈の同義語ではありません。今の自分に合う形と色を静かに選び直すことで、毎日の輪郭が整い、服はもっとやさしい相棒になります。無印良品の強みは、同じトーン・同じ素材・似た型を年をまたいでつなげられること。今日できる小さな行動は、クローゼットから3色を見つけること、肩線と着丈の基準をひと言で言語化すること、そして帰宅後に1分のケアを加えることです。次の週末、店頭でタグを裏返して素材と洗濯表示を確かめてみてください。きっと、あなたの“ふつう”が少しだけ軽やかに更新されます。

参考文献

  1. Pignatiello G.A., Martin R.J., Hickman R.L. Jr. Decision Fatigue: A Conceptual Analysis. Nursing Forum. 2018;53(4):513–520. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6119549/
  2. Decision fatigue: Large-scale evidence assessment (open-access article questioning robust effects). https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11865449/
  3. O’Bryon O. Pareto Is Perfecting The 20% Of Clothing Women Actually Wear. Forbes. 2022. https://www.forbes.com/sites/oliviaobryon/2022/05/01/pareto-is-perfecting-the-20-of-clothing-women-actually-wear/
  4. Sustainable fashion and minimalist/capsule wardrobes: motivations and well-being. Sustainability. 2022;14(4):2092. https://www.mdpi.com/2071-1050/14/4/2092

著者プロフィール

編集部

NOWH編集部。ゆらぎ世代の女性たちに向けて、日々の生活に役立つ情報やトレンドを発信しています。