**松浦：**さて、今回も最高の髪型解剖図鑑の著書でもあり、似合う髪型を15年研究している日本髪型研究所、所長の篠原龍さんに似合う髪型の楽しさについてお話しを伺っていこうと思います。
**篠原：**早速ですがクイズです！
そもそも、「小顔」って何ですか？
**篠原：**言葉で説明してみることはできますか。
**松浦：**説明と言われても難しいですね……。顔が小さく見えるカットってことですか。
**篠原：**小顔カットを言葉で説明出来ないのに、「小顔カットにしてください！」と言うのは
まるで……。
**松浦：**確かに……。
**篠原：**でも大丈夫です！
**篠原：**今日は小顔を言葉で定義します！
小顔カットを言葉できちんと説明出来れば、ゴールが見えて来るので、顔が大きく見える髪型を理解出来るようになります。
この記事を読む事で、顔が小さく見える髪型を説明出来るようになります。
松浦：ワクワクしてきました！
**篠原：**ちなみに、大きい顔が悪いとか、小さい顔が良いという判断は日本の美容業界が勝手に作ったものなので、僕はどちらも美しいと感じています。
3つの視点から小顔を検証してみよう
まずは1つ目はからご説明します。
**篠原：**まず物理的に右の顔を小さくしてみました
**松浦：**確かに小顔ですけど、肩幅が広いです。
篠原：相対的に顔を小さくすると、体は大きくなります。漫画やアニメで男性のキャラクターデザインをする時は、体を大きく描きます。
**松浦：**一般的な日本人が求める小顔とは違いますね
**篠原：**そうですね。これで小顔カットとは、物理的な顔の小ささではないとわかりました。
2番目の検証にトライ！
**篠原：**では髪型を大きくしたらどうでしょうか？
松浦：髪が大きく見える巻き髪の方が、明らかに顔が小さく見えます。
目の錯覚
篠原：これは目の錯覚です。エビングハウス錯視と言い、真ん中にあるピンクの丸の大きさは、実は2つとも同じなんです。
周囲にある丸が小さいと、ピンクの丸は大きく見え、周囲にある丸が大きいと、ピンクの丸は小さく見えるのは、目の錯覚を利用しています。
**篠原：**小顔に見せたかったら、下の写真の右側の髪型のように髪を大きくすると願いが叶います。
松浦：確かに（笑）今日もおふざけが来ましたね！
**篠原：**アフロは小顔にもなるし、体も小さくなります。
**松浦：**最強の髪型ですね。
篠原：検証2をまとめると、髪を大きくすればするほど小顔になる。
でも謎が残る、その謎とは？
**松浦：**でも髪型がショートのようなコンパクトな髪型にした時に小顔に感じることがありますが……。
**篠原：**素晴らしい考察です。その謎を一緒に解明していきましょう最後の3つ目が一番大切で、皆さんが言葉に出来ていない部分の検証です。
**松浦:**早く知りたいです！
最後の検証はこちら
**篠原：**右の方が顔が大きく見えませんか？
目の下が長いと髪の上の部分が狭くなるので、顔が強調されて大きく見えます。
逆に左は目から上が長いので、顔が強調されていません。
**篠原：**目の下の検証2を見てみましょう。
**松浦：**え！衝撃、髪で顔を隠した方が顔が大きく見えます。私は少しでも小顔になりたいから、髪で顔を隠してました。
**篠原：**隠すことで小顔になる場合もありますが、ほとんどの場合、顔を髪で隠すと、目の下が長くなります。目の下が長く見えるということは、顔が大きく見えます。
**松浦：**衝撃です！でも、これイラストだからじゃないですか？
実際の人でも見てみたいです。
人の写真で検証してみよう
松浦：小顔に見えるかどうかは、目の下の長さが関係しているんですね。
**篠原：**ではここまでの検証を元に、一緒に「小顔カット」を言葉で表してみましょう。
**松浦：**まとめると下記となります。
検証1 顔が小さいと体は大きく感じて、男性らしくなる。
検証2 髪が大きいと顔は小さくなる。
検証3 目の下が長いと顔は大きく見える。
**篠原：**検証2の髪の大きさは誰でもわかります。大切なのは、検証3の目の下が長いと顔は大きく感じるという点ですね。
**松浦：**何となく小顔と言われてもわからなかったけど、顔の大きさは目の下の長さが関係していると言語化出来ていれば、理解がしやすいです。
「小顔」の定義を言語化できた！
**松浦：**最初は小顔カットを言語化出来なかったけど、今はわかります！今日もステップアップしました。
篠原：ステップアップおめでとうございます。
**松浦：**ありがとうございます！
