家族に好評!圧力鍋レシピ人気ランキング20選(時短・作り置き)

家族が喜ぶ圧力鍋レシピ20選を時短・作り置きで厳選。豚の角煮やビーフシチュー、無水チキンカレーなど加圧時間と下ごしらえのコツを添え、作り置き・お弁当・丼具材への展開も。写真つきで初心者でもわかりやすく夕食の時短に直結します。

家族に好評!圧力鍋レシピ人気ランキング20選(時短・作り置き)

圧力鍋レシピ人気ランキング20選

順位は家族ウケ、時短性、作り置き適性の総合評価です。各レシピは加圧時間の目安や下ごしらえのポイントも添えています。鍋の機種や食材の大きさで誤差は出ますが、まずは目安として活用してください。

1位:豚の角煮(加圧15分+自然放置)

脂がほどけても重くなりにくいのが圧力鍋の妙。下茹で5分で余分な脂と臭みを抜き、酒としょうゆ、砂糖で加圧。火を止めて自然放置すれば、冷める間に味が入り、翌日はさらにしっとり。作り置きもしやすく、丼やラーメンの具にも展開できます。

2位:ビーフシチュー(加圧20分)

すね肉やチャックなどの堅い部位こそ圧力向き。赤ワインとブーケガルニで加圧し、減圧後にデミグラスと一緒に数分煮てとろみを整えます。コラーゲンが短時間でゼラチン化し、レストラン級の口溶けに近づきます[4]。

3位:無水チキンカレー(加圧7分)

玉ねぎ、トマト、ヨーグルトの水分で仕上げる軽やかなカレー。スパイスはカレー粉から始めても十分おいしく、仕上げにガラムマサラで香りを立てると満足度が上がります。翌日の味の伸びも良好です。

4位:豚バラ大根(加圧8分)

大根の芯までしっかり味が入るのは高温の恩恵。下茹でした大根を出汁ベースで加圧し、減圧後にみりんで照りを調整。冷めてもおいしく、お弁当のおかずにも役立ちます。

5位:鶏手羽元のさっぱり煮(加圧6分)

酢、しょうゆ、みりんの定番配合で骨から身離れ良く仕上がります。加圧後にゆで卵を加えて数分煮絡めると、家族の箸が止まりません。作り置きで味がなじむ代表格です。

6位:ポトフ(加圧5分)

野菜を大ぶりに切っても短時間で甘みが引き出されます。ベーコンやソーセージの旨味がスープに溶け、翌朝はリゾットに展開すると無駄がありません。塩は控えめにして各自で足すと全員満足に近づきます。

7位:牛すじ煮込み(下茹で10分+加圧20分)

手間の印象が強い牛すじも、圧力鍋なら週末の鍋一つで仕込み完了。味噌ベースで濃厚に仕上げるか、塩と生姜であっさり仕上げるかは気分次第。臭み抜きの下茹では短時間で十分です。

8位:鯖の味噌煮(加圧3分)

加圧時間は短く、自然放置で味を入れるのがポイント。身崩れしにくく、骨もやわらかく感じられます。生姜を多めにすると翌日も生臭さが残りません。

9位:筑前煮(加圧4分)

根菜の火通りが均一になるので、切り方を揃えれば失敗が減ります。減圧後に数分煮詰めて照りを出すと、お正月でなくても食卓が引き締まります。

10位:ミネストローネ(加圧3分)

トマトの酸味がまろやかに落ち着き、豆や雑穀を入れて栄養価も底上げ。多めに作って翌朝はパスタを折って入れると、食べ応えのある一皿に変わります。

11位:チャーシュー(加圧15分)

たこ糸で成形した肩ロースを香味野菜と一緒に加圧。冷蔵で一晩休ませてからスライスすると、切り口が美しく、丼やサンドにも応用自在。煮汁は煮卵や炒飯の味付けに使い切れます。

12位:黒豆(加圧12分+自然放置)

年末のイメージが強い黒豆も圧力でふっくら。砂糖を数回に分けて含ませると皮が破れにくく、つややか。作り置きの甘い一皿は、小腹が空いたときの助け舟にもなります。

13位:サムゲタン風スープ(加圧15分)

丸鶏でなく手羽元ともち米で手軽に。にんにくと生姜を効かせ、仕上げに塩で整えるだけ。体調が揺らぐ日にも食べやすい、やさしい塩味のごちそうです。

14位:レンズ豆のスパイス煮(加圧2分)

浸水不要のレンズ豆は忙しい日に向く素材。ターメリックとクミンで香りをつけ、最後にレモンをひと絞り。パンにもご飯にも合う万能常備菜になります。

15位:豚汁(加圧1分)

根菜にさっと火を入れ、減圧後に味噌を溶き入れると香りが飛びません。週のはじめに鍋いっぱい仕込んでおけば、朝の栄養補給がぐっと楽になります。

16位:おでんの大根下ごしらえ(加圧3分)

大根だけ事前に下ゆでしておくと、当日の煮込みが時短に。出汁がよく染み、当日でも「昨日から煮込んだ?」と聞かれる仕上がりに近づきます。

17位:鶏ハム(加圧0分・余熱調理)

塩砂糖の基本配合で一晩置いた胸肉を、沸騰直前の鍋に入れてふたを閉め、余熱で火を通すいわゆる0分調理。しっとり感が命なので、温度が上がりすぎないよう注意します。

18位:さば缶トマトリゾット(加圧1分)

洗い米と水、さば缶、トマトで短時間。減圧後に粉チーズとオリーブ油でコクをプラス。缶詰活用で買い物に行けない日も立派な一食になります。

19位:玄米(加圧20分+蒸らし10分)

浸水時間を確保できない日も圧力鍋ならもっちり。塩ひとつまみで甘みが際立ちます。冷凍ストック前提でまとめ炊きすると、平日夜が助かります。

20位:ゆで卵大量仕込み(加圧0分)

加圧はせず、ふたを閉めて蒸らすだけで殻がするりとむけます。半熟〜固ゆでは蒸らし時間で調整。お弁当やラーメンのトッピングに回せる万能下処理です。

時短とおいしさの理由:圧力鍋の科学

圧力鍋は内部の圧力を高めることで沸点を引き上げ、約110〜120℃の高温環境を生み出します[1,2]。高温は食材中のコラーゲンのゼラチン化を促し[4]、肉を短時間でやわらかくします。でんぷんは90℃前後で糊化が進むため、根菜のホクホク感も早く立ち上がります[5]。さらに、鍋内の蒸気が逃げないことで香り成分や旨味の揮発が抑えられ、味がぼやけにくいのも利点です。カレーやシチューのように香りの層を作りたい料理は、加圧後にふたを外して数分煮詰めると水分が飛び、香りが立体的にまとまります。

編集部の試作では、同じ豚肩ロースでも通常鍋の弱火60分より、圧力鍋の加圧15分+自然放置の方が歯切れの良い柔らかさに到達しました。短時間でも芯まで火が通ることで、塩分を過度に上げなくても満足度を得やすく、結果として日々の味付けがやさしくなる手応えがあります。逆に繊維の細い魚や葉物は煮崩れやすいので、加圧時間を短く、もしくは余熱や自然放置を主体にすると失敗が減ります。

失敗しないコツと安全の基本

圧力鍋は便利な分だけ、基本の約束を守ることが安心への近道です。まず、水分量は必ず取扱説明書の最小値を守り、豆や穀物など泡立ちやすい食材は鍋の容量の半分程度までにします。満水ラインを超える仕込みは、吹きこぼれや詰まりの原因になります[1]。次に、ピンや重りが下がりきるまでは絶対にふたを開けないこと[1]。急冷が必要なレシピ以外は自然放置にすると、味しみも良く、鍋の負担も少なく済みます。焦げつきが出たときは、鍋を冷ましてから水と重曹を少量入れて再加熱し、木べらでやさしくこそげると元に戻しやすくなります。

加圧後の仕上げもおいしさの分かれ道です。照りを出したい煮物は減圧後にふたを外して数分煮詰め、スープは塩を控えめに入れて食卓で整えると、家族の好みに幅広く対応できます。香味油やハーブは高温で香りが飛びやすいため、最後に加えるのがコツです。キッチンの回遊性を上げるなら、圧力鍋を火にかけている間に副菜を切り、減圧の待ち時間に食卓を整えるなど、**“ながら段取り”**を意識すると全体がスムーズに流れます。

平日が楽になる使い回し術

一度の加圧で翌日以降の自分を助けるのが圧力鍋の真骨頂です。角煮の煮汁は脂を取り除いてチャーハンの隠し味や煮卵へ。ビーフシチューの残りは牛乳と合わせてパスタソースに。ポトフは翌朝、刻んで卵と合わせてオムレツに。黒豆の煮汁はゼラチンで寄せてデザート風に。こうして二次利用まで視野に入れると、調理時間の短縮だけでなく、買い物の回数や洗い物の総量も確実に減ります

食材のまとめ仕込みも相性が良い方法です。週末に玄米を炊いて小分け冷凍し、平日はスープと合わせるだけで満足度の高い一食が完成します。手羽元を塩こうじやヨーグルトに漬けておき、当日は加圧数分でメインが決まる、といったルーティン化も心の余裕につながります。圧力鍋だけに頼らず、家電や常備菜を組み合わせると、日々の変動にしなやかに対応できます。

まとめ:時間を生み、気持ちを取り戻す鍋

圧力鍋は、単に早く作る道具ではありません。高温高圧でおいしさを引き出しながら、未来の自分の時間を先回りして確保するための相棒です。ランキング20選の中から、まずは家にある食材でできる一品を選び、加圧時間の短いレシピから試してみてください。慣れてきたら、自然放置で味を入れる、減圧後に香りを足す、二次利用を前提に仕込む、といった小さな工夫を積み重ねていきましょう。

忙しさに振り回される週でも、台所に立つ数十分が自分の感覚を取り戻す時間になります。今日の夕方、圧力鍋に託したい一品はどれですか。キッチンに立つ自分にやさしい選択から、また一週間が回りはじめます。

参考文献

  1. 日本圧力なべ協議会(JPCC): 家庭用圧力なべの圧力・温度の目安と安全情報(概ね圧力50〜150 kPa、温度110〜120℃ ほか)https://www.aapc.jp/JPCC/poc.html
  2. IAPWS: Why does water boil at different temperatures at different pressures? https://www.iapws.org/faq1/boil.html
  3. 栄養学雑誌 38(5): 圧力鍋と常圧鍋の比較調理に関する報告(調理時間短縮等)https://www.jstage.jst.go.jp/article/eiyogakuzashi1941/38/5/38_5_267/_article/-char/ja/
  4. 化学工学論文集 33(3): 高温高圧水によるコラーゲンからゼラチン化の検討(高温高圧でのコラーゲン変性の知見)https://www.jstage.jst.go.jp/article/kakoronbunshu/33/3/33_3_227/_article/-char/ja/
  5. Starch gelatinization temperatures and pressure effects(レビュー)PMC7287844 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7287844/

著者プロフィール

編集部

NOWH編集部。ゆらぎ世代の女性たちに向けて、日々の生活に役立つ情報やトレンドを発信しています。