「美しく年を重ねる」。 この言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?
私は30代で出産し、育児と家事、そして仕事に追われる毎日。自分の外見についてじっくり考える暇もなく、日々を駆け抜けていました。 子どもたちの手が少しずつ離れ、自分にも余裕が出てきた40代のある日。私は突然、自分の衰えを自覚し、愕然としたのです。
それまではプチプラのコスメでもとくに肌トラブルはなく、写真はそれなりに綺麗に写っていたはずでした。163センチ52キロという体型も長年キープできており、食べても太らない体質をいいことに、コンビニスイーツは当たり前。
食事は栄養バランスには多少気を使っていたものの、食べたいものを食べるというスタンスで、そこまで意識していませんでした。
しかし、衰えは急にやってきました。
いえ、気づかないふりをしていただけで、それは徐々に迫ってきていたのです。 何を着てもパッとせず、なんだか似合わない。お腹はぽっこりと出て、お尻も垂れ下がり、パンツスーツがきれいに着こなせない。
「もう年だから仕方ないか……」そう諦めかけた私に、心の奥から「いや、そうじゃないでしょ!」という声が聞こえました。
そこから、私の「年齢と衰えに抗う日々」が始まりました。
肌と髪が整えば、必ず「5歳」若く見える

まず、若返るために何が必要なのかリサーチを開始しました。X(旧Twitter)で「美魔女」と呼ばれる方々をチェックし、美容家のYouTubeをひたすら見て研究。 そこで共通していた真実は**「肌の美しさ」と「髪のツヤ」が何よりも重要**だということでした。
まずスキンケアを見直しました。それまでのケアといえば、ほぼ洗顔と化粧水、乳液だけ。よくそれで40代まで乗り切ったものだと、今思うと恐ろしくなります。
洗顔料を見直し、老廃物をしっかり落とせるものを選択。隔日の角質ケアでくすみを取り除き、口コミ上位の美容液を投入。化粧水とクリームもきちんと調べた上で自分の肌に合いそうなものを選び、週3回のパックも習慣にしました。
髪も同様です。なんとなく選んでいた安価なシャンプーをやめ、成分重視のものに変更。洗髪前のブラッシング、お風呂上がりのヘアクリームとオイルのダブル使いを徹底しました。
長年サボっていたツケは大きく、もちろんすぐには結果が出ません。
しかし半年が過ぎた頃、友人から「なんか綺麗になった?」と言われ、自分でも鏡を見るのが楽しみになってきました。今ではコスメカウンターに行くたびに「お肌が綺麗ですね」と褒めていただけるほどになりました。
肌は本当に正直です。ケアをすればするほどくすみが抜け、ツヤが蘇ります。 以前はいかにファンデーションでアラを隠すかを考えていましたが、今は日焼け止めと下地、そして薄づきのリキッドファンデーションだけで仕上げています。
髪にもつやが戻り、うねりも軽減しました。「 理想の自分に少しずつ近づいている」。鏡を見るたびにそのことを実感し、嬉しさがこみ上げてきたのを覚えています。
「美しく年を重ねるには外見のケアが大切」は、揺るぎない真実

肌と髪が整い始めた頃、次に取り組んだのは「身体のケア」です。 在宅ワークで外出は時々、家ではおやつをつまみながら仕事……これでは身体がたるむのも当然です。
かといって運動はおっくうで、ジムに通う根気もなかった私は、とりあえずYouTubeで「お腹やせ」「ヒップアップ」と検索し、出てきた動画を片っ端から試しました。
たった5分〜10分の動画でも毎日は続きませんでしたが、できる限り継続しました。すると1年後、娘から「ママ、なんかお尻上がってない?」という嬉しい言葉が! パンツを履いた後ろ姿に、以前より自信が持てるようになりました。
今ではストレッチもすっかり習慣化し、その日の気分でバレリーナや整体師、ヨガインストラクターの方の動画を使い分けたり、ドライヤー中に骨盤底筋トレーニングを行うことを、日課にしています。
「美しく年を重ねるためには外見より内面が大事」という声も聞きます。 けれど、やはり外見に自信が持てると、心に余裕が生まれ、誰かに会う時も堂々としていられるのです。
着飾るのではなく、自分自身の素材を最大限に引き出す努力。それは、決して損にはならない投資だと確信しました。
身体は「食べたもの」でしか作られないという、当たり前の恐怖

外見の変化に手応えを感じた私が、次に取り組んだのが「食事」でした。 それまで家族の食事には気を配っていても、自分一人の昼食やおやつは適当そのもの。
しかし45歳を過ぎた身体は残酷なほど正直で、食べたものがダイレクトに身体の重さや肌質に反映されます。
私は「食べるのを我慢する」のではなく、「食べるものを選ぶ」ことに意識をシフトしました。
まずはタンパク質。髪や肌の材料になる肉や魚、大豆製品を毎食必ず摂り、腸内環境を整える発酵食品と食物繊維も意識しました。野菜やきのこ類をたっぷり味噌汁に入れ、夕飯のおかずにも積極的に加えました。
毎日スイーツがないと落ち着かなかった私が、今ではドライフルーツやナッツで満足できています。食事で補いきれない部分はビタミンCなどのサプリメントも活用し、内側からの美白対策も心がけています。
内面を磨くとは、「自分との約束を守り続ける」こと

外見を磨く努力を続けていく中で、私の中に一番大きな変化があったのは、実は「内面」でした。以前の私は、何かやりたいことがあっても「もうおばさんだし……」「今さら変われない」と言い訳をして逃げていました。
しかし、スキンケアを毎日続け、トレーニングを行い、誘惑に勝って身体に良い食事を選び続けたこと。この「小さな努力」の積み重ねは、確かな自信となって私の中に蓄積されました。
「私は、私のために努力ができる」。 この事実こそが、何よりも強い内面の輝きになるのだと感じています。**努力とは、「自分と交わした小さな約束を、裏切らずに守り続けること」**ではないでしょうか。
新たな挑戦で見えた、自分の外側に広がる世界

「自分との約束を守れる自分」への信頼は、私を新たな挑戦へと駆り立てました。 それが、今取り組んでいる「取材ライター」としての活動です。
それまでの私は、年齢や経験のなさを理由に、新しい世界へ飛び込むことを躊躇していました。しかし、自分を磨くことで得た小さな自信が「今の私ならできるかもしれない」という勇気に変わったのです。
その挑戦によって、世界の見え方は一変しました。 以前の私は視線が常に内向きで、世界が狭く閉じていました。
しかし、ライターとして「誰かの魅力を探そう」「この人の想いを伝えよう」と視線を外に向けた途端、世界は驚くほど彩り豊かで、面白い物語にあふれていることに気づいたのです。
自分と家族のことだけで精一杯だった私が、外の世界に心を動かされている。 この**「心の瑞々しさ」や「好奇心」こそが、美しく年を重ねるためのエッセンスになる**と確信しました。
美しく年を重ねることに、魔法はありません。 あるのは、自分自身を直視して地道な努力を続けること。そして、その努力で得た自信をパスポートにして外の世界へ飛び出し、他者と関わり、自分自身の世界を広げていくこと。
私はこれからも、諦めきれない自分の心の声に従って自分を磨き、堂々と年齢に抗い続けながら、美しく年を重ねていきたいと思っています。