「30代からの眉メイク」どうすればいい?意識すべきはこの3ポイント

ファッション同様、メイクも年齢によって“似合う”“似合わない”が変化していきます。

「30代からの眉メイク」どうすればいい?意識すべきはこの3ポイント

「最近メイクがしっくり来ない」と感じたことはありませんか?

ファッション同様、メイクも年齢によって“似合う”“似合わない”が変化していきます。

特に眉は顔の印象の8割を決めると言われるほど、顔立ちを大きく左右するパーツ。年齢やライフステージの変化に合わせて眉メイクも見直すと、今の自分の表情をより魅力的に見せることができるのです。

30代から意識すべきは「眉尻」「眉下」「眉の濃さ」

歳を重ねるにつれて小じわ、たるみ、目の下のクマ、シミ、くすみなどが気になり始める人も多いはず。

筆者も30代に突入してから、目の下のクマや目尻のしわ、頬のシミが気になるようになり、どこか表情も疲れて見え、「これがお肌の曲がり角か!」と実感した日を鮮明に覚えています。

それからスキンケアやメイク方法の見直しを徹底的に行ったところ、疲れた表情をガラリと変えてくれたのは眉。

いつもの眉メイクにほんの少し変化をつけるだけで、表情をイキイキして見せることができます。

具体的に意識したいのは眉尻眉下眉の濃さの3つ。

①眉尻はシェイプさせる

まず意識したいポイントの一つが眉尻。

眉尻は横顔の美しさや若々しさに直結する部分です。眉尻の輪郭がぼやけていたり、ボサっと太くなっていたりすると、目元がくすんで見え、野暮ったい印象に。

眉尻はキュッと細くシェイプさせることで、目元がスッキリ明るく見え、目尻もリフトアップして見えるという嬉しい視覚効果が期待できます。

眉尻はアイブロウペンシルで描くと落ちにくく、キュッと細く仕上げやすいです。

アイブロウパウダーで描く場合はコシのある斜めカットブラシを使い、眉尻が三角になるように意識するとキレイに仕上がります。

眉尻がぼやっとしてしまった場合は、綿棒で修正するのがおすすめ。綿棒は眉メイクの消しゴム。不要な眉メイクをピンポイントで拭い去ることができ、簡単に形の調整ができます。

綿棒を使ってもまだぼやっとするときは、コンシーラーの出番。

眉用のスティックタイプのコンシーラーを使い、不要な部分を消しながら輪郭を整えることができます。

頬や目の下で使用するコンシーラーを使ってもよいのですが、眉用コンシーラーの方がさらりと軽いテクスチャーでヨレにくいので、より効率よく自然に仕上がります。

②眉下は輪郭をやや際立たせる


次に意識したいのが眉下。大人の女性の場合、眉下ラインをある程度際立たせるのがポイント。

眉下ラインを際立たせると目力がUPし、まぶたもパッと明るく見えます。逆に眉下ラインがぼやけていると、目力が低下して目元に元気がないように見えたり、眉全体がぼさぼさに見えたりしやすいので要注意。

眉下ラインを描いた後に、ぼやけていると感じたら、アイブロウペンシルで軽く輪郭をなぞってみてください。輪郭が整い、目元がグッと洗練されます。

③眉色は淡くし過ぎない


ここ1〜2年の眉メイクのトレンドは“やや淡めの立体眉”

眉コスメでは、コーヒーにミルクをプラスしたようなまろやかなラテカラーが人気を集めています。

淡めの眉は主張し過ぎず、やわらかでやさしげな雰囲気に仕上がります。ただし、“淡い”を通り過ぎて“淡過ぎる”のはNG。老けて見えたり、幸が薄く見えたりすることも。

顔の中で、色が濃いパーツは黒目と眉の2つで、この2つが顔にメリハリを出す役割をしています。

そんなメリハリを出す役割の眉の色が淡すぎると顔にメリハリがなくなり、顔がぼんやりして見えたり、膨張して見えたりしてしまいます。

また、目の下のクマやシミが目立ちやすくなるというデメリットも。

眉にある程度の濃さがあると、顔をパッと見たときに視線が眉に分散されるため、目の下のクマや小じわ、シミに目が行きにくくなります。

逆に眉色が淡過ぎると眉に視線が分散されないため、クマや小じわに目が行きやすくなり、そのようなお悩みが目立ちやすくなるんです。

肌のお悩みが増えてくる大人の女性は、淡過ぎない眉色がおすすめです。

眉色は髪色より1〜2トーン淡くなるような濃さを目安にするのがポイント。顔全体で見たときのパーツバランスもよく見えます。

ただなぞるだけの眉メイクはNG

昔眉毛を抜き過ぎて自眉がやや細くなっている人は、ただ自眉をなぞるだけの眉メイクでは不十分。

細め眉は大人っぽい印象に仕上がる反面、細過ぎると大人っぽいを通り越して老けて見えるリスクも。また、細眉はペンで描いたようにベタっと平面的に見えやすく**、立体感が求められる今の眉メイクのトレンドとは真逆。**時代遅れに見られてしまうこともあります。

細眉は、眉下と眉頭の2カ所描き足すのがおすすめ。

【眉下】
アイブロウペンシルを使用し、眉下を少し太らせます。ダークブラウンやグレイッシュブラウンなど、やや濃いめカラーを使うと自眉と描き足した部分の色の差が目立ちにくく自然に仕上がります。

特に、細芯や極細芯タイプがおすすめ。力を入れず、ササっとデッサンのように軽いタッチで少しずつ描き足すのがポイント。

仕上げにスクリューブラシで描いた眉をぼかすと、馴染んでより自然な仕上がりに。

【眉頭】
同じくアイブロウペンシルを使用し、眉頭の上を描き足します。周囲の毛並みに沿って一本ずつ上や斜め上に向かって描き足すのがポイント。

眉下と眉頭を描き足したら、上から軽くアイブロウパウダーを重ね、スクリューブラシで軽くぼかすと馴染んでより自然な仕上がりを目指します。

眉下と眉頭を描き足すと眉全体にやや太さが出るので、今っぽく若々しい雰囲気に仕上がります。

眉マスカラで毛にハリを出すと目元の印象がUP

髪の毛と同じで、眉毛も年々毛量が減り、一本一本の毛が細くなり、白髪が増えていきます。つまり眉毛の存在感が低下するのです。

眉毛は顔の印象を左右するパーツであり、表情を作るパーツ。そんな眉の存在感が低下すると、表情が乏しく見えてしまいます。

髪の根元の毛をふんわり立たせてボリュームを出すと若々しく見えるように、眉も毛にハリやコシをプラスして寝ている毛を立たせることで印象がガラリと変わります。

そんな毛のアレンジをするときにおすすめなのが眉マスカラ。

眉メイクの仕上げに眉マスカラを使うと、マスカラ液が眉毛一本一本をコートし、眉毛にハリとコシをプラスしてくれます。

また、通常眉頭の毛は横に向かって寝ていることが多いのですが、マスカラブラシで寝ている毛を上や斜め上にググっと起こすと、一気に眉がふさっと立体的に仕上がります。

髪色が明るめの方や、眉毛の濃さを緩和したい方は、カラー眉マスカラがおすすめ。特に眉色を変える必要がない人は、透明タイプの眉マスカラがおすすめです。

透明タイプは眉毛一本一本にツヤとハリを出し、整えた毛並みを一日キープする効果が期待できるため、たとえ眉色を変える必要がない人でも眉メイクの仕上げに使うと良いです。

眉マスカラの色選びで注意したいのは、明る過ぎない色味を選ぶこと。

眉マスカラは明るい色を選ばないと地毛が染まらないと思われがちですが、暗めの色でも十分地毛色を緩和できます。

逆に明るい色を選べば選ぶほど、地毛との色の差が目立ってムラができやすかったり、眉色が淡くなり過ぎることで老けて見えやすくなったりもします。

大人の女性の場合、アイブロウパウダーと同系色のやや暗めカラーを選ぶと自然に眉色を緩和することができます。

今回ご紹介したように、いつもの眉メイクに少し変化をつけるだけで、顔の印象をガラリと変えることができます。

今の自分をより魅力的に見せる眉メイクのポイント、ぜひ試してみてください。

著者プロフィール

玉村麻衣子

玉村麻衣子

美眉アドバイザー。眉の専門家。骨格・筋肉に沿った眉デザイン/眉メイクを理論的にご紹介。アイブロウセミナーやレッスンを日本全国で多数開催。PGC Schoolsにて眉デザイン講習を毎月開催中。各種メディアにて眉企画の監修も多数担当している。眉の技術者資格、美容師免許保有。