グッとあか抜ける!大人の眉マスカラの選び方・使い方のポイントとは

眉毛は女性の印象を大きく左右する重要なパーツ。大人の女性は、適切な眉マスカラで自然で洗練された印象をつくれます。選び方と正しい使い方のコツをご紹介します。

グッとあか抜ける!大人の眉マスカラの選び方・使い方のポイントとは

今や眉メイクに欠かせないアイテムと言える眉マスカラ。眉マスカラを使うことで、表情がグッとオシャレに、あか抜けた雰囲気に仕上がります。

しかし眉マスカラは「ただ明るい色で眉毛を染めればよい」というわけではありません。年代、髪色、目の色によって似合う色味や明るさが異なり、自分に似合うアイテムを正しく使うことではじめて自分自身を魅力的に見せることができます。

そこで今回は、大人の女性が魅力的に見える眉マスカラの選び方、使い方についてご紹介します。

眉マスカラの2つの役割

眉マスカラには“自眉の色を染める”“毛流れを整えてアレンジする”という2つの役割があります。

みなさんが眉マスカラと聞いてまず想像するのは“自眉の色を染める”という役割かと思います。黒々とした濃いめの自眉も、眉マスカラを使うことで瞬時に眉色を緩和することができ、眉を軽やかな印象に見せることができます。

また、最近はブラウン系だけでなく、ピンク系、ベージュ系など幅広いカラーの眉マスカラが店頭に並んでいるため、髪色やファッションに合わせて手軽に好きな色に染め上げることができるように。

そして2つ目の役割が“毛流れを整えてアレンジする”ということ。特に今のトレンド眉を目指す上で重要な役割と言えます。

今の眉メイクのトレンドは、毛流れが感じられる立体的な眉。眉メイクの仕上げに眉マスカラで毛流れを整えて際立たせることで、ふさっとした毛流れを感じる立体眉に仕上がります。

色選びの基本は「アイブロウパウダーとリンクさせる」こと

眉マスカラを使うことで眉全体の色がガラリと変わるため、色選びはかなり重要。まず、自然な仕上がりを目指すなら、眉マスカラは今使用しているアイブロウパウダーと同系色を選ぶのがポイント。

アイブロウパウダーがダークブラウンなら眉マスカラもダークブラウン系、アイブロウパウダーがグレイッシュブラウンなら眉マスカラもグレイッシュブラウン系、アイブロウパウダーがピンクブラウンなら眉マスカラもピンクブラウン系を選ぶと、ベースの眉メイクと染めた眉毛の色味がリンクするのでカラーバランスのよい眉に仕上がります。

注意したいのがブラウンの色味。

ブラウン系カラーにはやや赤みが感じられるものと、黄みが感じられるものと、どちらも強くないニュートラルなブラウンが存在します。同じブラウン系であっても、アイブロウパウダーが赤み系ブラウンで眉マスカラが黄み系ブラウンだと、ベースの眉メイクの色味と眉毛の色味がちぐはぐになってしまうので要注意。

今自分が使っているアイブロウパウダーがブラウン系の中でもどれに分類されるかを確認し、眉マスカラも同じ系統のブラウン系カラーを選ぶことが大切です。

大人の女性が選ぶべきカラーは「暗色」

大人の女性の場合、眉マスカラの色の“明度”もかなり重要。

今の眉のトレンドはやや淡め。特に若い世代には「眉の存在感をなくしたい」「極力色を薄くしたい」と考える人が多く、コーヒーや紅茶にミルクをプラスしたような白みがかったラテカラーの眉マスカラが人気を集めています。

しかし、大人の女性がラテカラーを使うと老け見えする可能性があるので注意が必要。

顔の中で色が暗いパーツは瞳と眉の2つ。この2つが顔にメリハリを出す役割を持っています。そんな眉の色を薄くし過ぎてしまうと、メリハリがなくなり、顔がぼんやりして見えやすくなります。

また、眉色が薄すぎると目の下のクマや小じわ、シミ、ほうれい線などが目立って見えやすくなってしまいます。

大人の女性の場合、アイブロウパウダーと同系色の“やや暗めカラー”を選ぶのがおすすめ。明るくし過ぎず、でも自眉の黒さを丁度良く緩和する色味を選ぶことが大切です。

「明るめの眉マスカラを使わないと、眉が染まらないんじゃない?」と思っている人も多いようですが、暗めカラーでも自眉の色を十分緩和させることができます。

目安として、黒目の色味とアイブロウパウダーで描いた眉の色味の間の明度の眉マスカラを選ぶと自然に仕上がるのでおすすめです。

「しっかり染め過ぎない」が今っぽく仕上がる

眉マスカラといえば、染めムラがないように逆毛を立てて色々な方向からガシガシのせる・・・という使い方をイメージする人も多いのではないでしょうか。

実はその使い方はあまりおすすめできません。眉毛にマスカラ液がつきすぎて、眉色は緩和されても眉毛がゴワゴワに見えやすいです。

また、自眉をしっかり染め過ぎると「平面的な眉に見える」というデメリットも発生しやすくなります。

今の眉のトレンドは毛流れが感じられる眉。自眉を染め過ぎると、ベースの眉メイクの色と自眉の色が同化してしまい、毛流れが見えづらくなってしまいます。その結果、ベタっとした平面的な眉に仕上がりやすいのです。

眉マスカラは、毛流れを整えながら表面の毛をサッと染めるくらいがベスト。ふさっと軽やかな毛並み眉を目指せます。

自然にあか抜ける!眉マスカラの使い方

① 手の甲で余分な液体を落とす

ボトルからマスカラブラシを取り出して、いきなり眉にのせるのはNG。マスカラブラシにたっぷりついた液体が眉毛や地肌にベタっとつきやすくなってしまいます。まずは手の甲で余分な液体を落としてから使うことが大切。

特にマスカラブラシの先端に液体が溜まりやすいので、先端を手の甲で数回トントンすると余分な液体が落ち、ベタづきを防ぐことができます。

② 毛流れに沿ってのせる

眉マスカラは自眉の毛流れに沿って、毛をとかすようにブラシを動かします。

≪眉頭≫・・・上や斜め上に向かって眉頭の毛を立たせるようにブラシを動かす。

≪眉中≫・・・横に流すようなイメージで。

≪眉尻≫・・・斜め下に向かって。

このとき、根元からしっかりとかすのではなく、表面の毛を軽くなでるように丁寧にブラシを動かすのがポイント。“一カ所2回ずつ”を目安にのせてみてください。

③ 眉中は斜め上に持ち上げる

眉中は一番毛が密集している部分で、毛流れに沿ってブラシを動かしただけでは内側の毛が染まらないという人も多いはず。そんなときは、染まっていない部分の毛を“下から上に丁寧に持ち上げるように”のせると内側の毛も染まります。

色々な方向からガシガシ逆毛を立てて色ムラをなくそうとすると、マスカラ液が眉にベタづきして眉毛がゴワゴワになってしまうのでNG。

④ コームやスクリューブラシで不要な液体を取り去る

仕上げに、ステンレスコームや何もついていないスクリューブラシを使用し、毛流れに沿って軽く眉をとかすと、不要な液体がとれてムラづきを防げ、眉全体がフサっと軽い質感に仕上がります。

おすすめプチプラ眉マスカラ

「最近は眉マスカラの種類が多くて、どれを選んでよいか分からない。」という人も多いかと思います。そこで、様々な眉マスカラを試してきた筆者が、特に使いやすく美しく仕上がると感じたプチプラ眉マスカラを3つご紹介します。

■色展開が豊富で似合う色が見つかる!KATE/3DアイブロウカラーZ(全9色)

赤み系、黄み系、アッシュ系、明るめカラーから暗めカラーまで色展開が豊富で、似合う眉色を見つけやすいです。液体はサラリと軽いのに、一度でしっかり発色して毛流れのアレンジ力も抜群。

ブラシの先はやや小さめで小回りがきき、地肌につきにくいのも魅力。どこをとっても平均点が高いアイテムです。

■濃い眉を瞬時にふさっと柔らかく見せる!セザンヌ/極細アイブロウマスカラ C4ソフトグレージュ

ダークブラウンとグレーを混ぜ、そこにミルクを数滴足したようなまろやかなグレージュカラー。一本一本が濃くしっかりした眉毛も瞬時に染め上げ、色だけでなく眉毛の質感もふさっとやわらかく見せてくれます。

こちらは極細ブラシで、一本一本繊細にアプローチできます。グレーがかった色味なので、黒髪さんにもピッタリ。

全4色ありますが、こちらのカラーがおすすめです。

■透明感のある液体が自然で軽やかな眉を作る!デジャヴュ/シアーカラーブロウ(全3色)

液体に透明感がある珍しい眉マスカラ。液体に透明感があるので自眉の色を打ち消し過ぎず、ちょうどよく眉色を緩和できる大人の女性にピッタリのアイテム。自眉が染まり過ぎないので、眉マスカラでよくある“染めてます感”が出にくく、自然な仕上がりに。

サラッと軽い液体でゴワつかず、サッサっとさせるだけで眉色も毛流れも整います。

ブラシは細めで塗りやすいのも嬉しいポイント。

眉マスカラは手軽に眉色や質感を変え、目指したい理想の自分に近づけるアイテム。自分にピッタリの眉マスカラを選んで、眉メイクをさらに楽しんでみてください。

著者プロフィール

玉村麻衣子

玉村麻衣子

美眉アドバイザー。眉の専門家。骨格・筋肉に沿った眉デザイン/眉メイクを理論的にご紹介。アイブロウセミナーやレッスンを日本全国で多数開催。PGC Schoolsにて眉デザイン講習を毎月開催中。各種メディアにて眉企画の監修も多数担当している。眉の技術者資格、美容師免許保有。