「眉が上手く描けない」「眉の形があやふやになる」とお悩みの人も多いはず。
実は眉を美しく描くには、最低限知っておきたいルールが存在します。よく「メイクは美的センス」などと言われますが、眉に関しては別。美的センス以前にルールを知らないと、自然で美しい眉には仕上がりません。
逆に、最低限のルールさえ押さえれば、眉の形が驚くほど洗練されます。
そこで今回は、美眉を描くために知っておきたい眉メイクの3つのルールをご紹介します。
◆ルール① 眉頭が一番太くなるように
まず大切なのが太さのバランス。
眉は、眉頭が一番太くなるように描くことが大切。眉頭が一番太く、眉尻に向かって少しずつ細くなるようにすることで顔の重心が内側に寄り、目鼻立ちが際立ち、小顔に見せることができます。
逆に、以下のような眉を描いている人は見直しが必要です。
NG①眉頭から眉尻まで同じ太さの眉
眉頭から眉尻までほぼ同じ太さで描いている人も多いのですが、眉の太さに抑揚がないと、描きました感の強い平面的な眉に仕上がってしまいます。また、額や目元の骨格の立体感も損なわれ、平面的な顔立ちに見えやすいので要注意。
眉が全て同じ太さになっているな、と感じたら、眉頭を少し描き足して太さを出したり、眉尻の方を綿棒やスクリューブラシで少し削ったりして細くするのがおすすめです。
NG②眉頭より眉尻が太い眉
眉頭が細めで眉山の方が太くなってしまっている人も多いのですが、これもおすすめできません。眉山の方が太くなると眉の重心が外側へ寄り、左右の眉同士が離れて見えたり、眉のすぐ下にある左右の目と目が離れて見えたりしてしまいます。
眉頭が細いな、と感じたら、眉頭の上の三角ゾーンを描き足してみてください。眉頭に太さが出て、眉全体のバランスが整います。
ちなみに眉頭の太さに迷ったら、目の縦幅を参考にするのがおすすめ。
目の縦幅を1としたとき、眉頭の太さが1/2〜2/3になるようにすると、顔全体で見たときの目と眉のバランスがよく見えます。
男性の場合は2/3以上を意識するとよいです。
◆ルール② 眉山が一番高くなるように
次に意識したいのが眉山。
眉は大きく分けて眉頭・眉中・眉山・眉尻の4つの部位に分かれます。その中でも眉山が一番高くなるように描くのがポイント。
眉周辺を触って骨格や筋肉のつき方を確認すると、眉山付近が一番高くなっていることが分かります。そのため、眉山が一番高くなるように描くことで骨格や筋肉にフィットした自然な眉に仕上がります。
逆に、以下のような眉を描いている人は見直しが必要です。
NG①眉頭から眉尻まで一直線の平行眉
眉頭から眉尻まで一直線で描くと、耳の方へ向かって横へ横へと引っ張られる視覚効果が働きます。その結果、顔の横幅が広く見えたり、顔が平面的に見えたりしやすくなるので要注意。
眉頭より眉山が1ミリでも高くなるように、アイブロウペンシルで眉山の位置を今より少し上に描き足してみてください。眉山を一番高くするだけで額の立体感がグッと増し、小顔に見せることもできます。
NG②眉頭が一番高く、眉尻が低い困り眉
眉頭が一番高く、眉尻に向かって低くなる困り眉は、あどけない表情に見えることから、好んで取り入れている人も少なくありません。
ただし、困り眉はデメリットも多いので要注意。眉尻を下げて描くことで、すぐ下にある目尻も下がって見えてしまいます。更に、頬や輪郭も下がって見えるという、嬉しくない資格効果が働きやすいので要注意。
眉頭の位置を少しだけ低くし、眉頭より1ミリ高くなるように眉山を作ることで、困り眉を緩和することができます。
◆ルール③ 眉色はグラデーションを意識
眉色も意識したいところ。
髪色と合わせたり、流行りのカラーを取り入れたり、アイブロウコスメの色選びを工夫している人は多いはず。ただ、色ののせ方で失敗してしまっている人も少なくありません。
眉はしっかり色をのせる部分と、淡く色づけする部分と、グラデーションをつけることで自然かつ立体的な眉に見せることができます。
具体的には、眉頭が一番淡く、眉中がやや濃くなるようにするのがポイント。
自眉の生え方を見てみると、眉頭が一番毛が細く薄く、眉中が一番毛が太く密集しているケースが多いため、自眉の生え方を再現するように色づけするとナチュラルに仕上がります。
特に眉頭はふんわり淡く色づけすると、やわらかく自然な表情に仕上がります。
逆に以下のような色ののせ方をしている人は見直しが必要です。
眉頭から眉尻まで均一に色をのせる
眉頭から眉尻まで同じ濃さで描いてしまうと、まるでクレヨンで描いたように眉がのっぺりベタっとした印象になってしまいます。眉の立体感も損なわれ、画用紙に描いたような平面的な眉に仕上がってしまうので要注意。
アイブロウパレットの濃い色、中間色、淡い色をブレンドし、眉頭がやや淡くなるように、眉中はやや濃くなるようにグラデーションをつけるのがおすすめです。
眉頭もしっかり色をのせている
眉頭にしっかり色をのせてしまうと、眉全体が濃くくっきりして見えるので要注意。また、眉頭が濃いと眉全体が太く見えたり、険しい表情に見えたりもするので注意が必要です。
眉頭が濃くなってしまった場合、スクリューブラシでしっかりぼかすと不要なアイブロウパウダーがとれ、濃さを緩和することができます。
これら3つのルールを意識することで、バランスのよい眉を描くことができます。
眉のバランスをとると、眉の形が整うだけではなく、顔全体に立体感が出て骨格が美しく見えたり、目をはじめとした他パーツとのバランスがよく見えたりもします。
◆美眉を作る強い味方に!持っておきたい便利アイテム
眉メイクをするとき、持っておくと便利なアイテムがいくつかあるのでご紹介します。
3色パレットタイプのアイブロウパウダー
アイブロウパウダーには2色入り、3色入りなど様々なタイプがありますが、おすすめは濃い色、中間色、淡い色の3色パレットタイプ。眉頭や眉中など、のせる場所でそれぞれ濃さをブレンドしながら調整できるので、眉に丁度よいグラデーションを作ることができます。
ラウンドブラシ
アイブロウブラシにはコシがある“斜めカットブラシ”とふさっと丸みのある“ラウンドブラシ”の2種類がついていることが多いです。
アイブロウパウダーで眉全体を色づけするときは、断然ラウンドブラシを使うのがおすすめ。
ラウンドブラシはアイブロウパウダーをふんわり軽やかにのせることができるため、眉が濃くなりにくく、自然な仕上がりを目指せます。特に眉頭を淡くふんわり仕上げることができ、グラデーションもつけやすいのが特徴です。
スクリューブラシ
描いた眉をぼかしたり、眉の形を整えるときに使用したりするアイテム。
特に眉頭を描いた後にスクリューブラシでぼかすと、描いた眉がふんわり淡く周囲に馴染み、自然なグラデーションを簡単に作ることができます。
綿棒
眉の形の微調整をしたいときにピッタリのアイテム。
眉メイクをピンポイントで取り去ることができる“眉メイクの消しゴム”的存在。眉尻を少し細くしたいときなど、繊細に形の調整ができます。
一般的な綿棒より、先がやや細いベビー綿棒の方が小回りがきくのでおすすめです。
眉メイクはほんの少し変えるだけで顔全体の印象がガラリと変わるので、今回ご紹介した3つのルールをぜひ意識してみてください。