フェムケアを「自分ごと」として考える
ここ数年、「フェムテック(Femtech)」や「フェムケア(Femcare)」という言葉を耳にする機会が、急速に増えました。
「フェムテック(Femtech)」とは、Female(女性)とTechnology(技術)を組み合わせた造語で、月経周期管理アプリやオンラインによる婦人科受診など、生理や妊娠、更年期など、女性特有の悩みをテクノロジーで解決することを指します。
そして、「フェムケア(Femcare)」は、特定のテクノロジーによらず、これらの課題をケアする製品やサービス全般を指します。
これまで、公に語ることがあまりされていなかった、女性の身体や性をオープンに語り、社会全体でケアしていこうという動きが、始まっています。
私は、幼い頃から、人間の身体や性への興味が強い子どもでした。
けれど、当時は女の子が性について興味があることは、「恥ずかしいこと」「はしたないこと」という強い空気感があり、このことはオープンに口にしてはいけないんだと、子どもながらに感じて過ごしていました。
しかし、SNSが普及したことで多くの女性が性について発信できるようになりました。
その発信に触れ、「私が性について興味が強いことは恥ずかしいことでも、はしたないことでもない」と気づき、自分らしくいていいんだ!と思えるようになりました。
そして、SNSで出会ったワークショップに参加し、「デリケートゾーンケア」という言葉に出会います。
今回は、私がこの大切なデリケートゾーンケアに目覚めるきっかけを与えてくれ、数あるケア製品の中から、大好きなブランドである、Mellow.(メロウドット)の『メロウドット インティメイトウォッシュ』について、その魅力と私の体験をお伝えしたいと思います。
デリケートゾーンは「目と一緒」
ワークショップで聞いた「デリケートゾーンは、目と同じ」という言葉は、とても衝撃的でした。
人間の健康な皮膚のpHは4.5〜6.0とやや弱酸性で保たれているそうです。
これは、皮膚のバリア機能を保つ常在菌の働きであり、大切な役割を担っています。
そして、女性のデリケートゾーンはより弱酸性(pH約4.0)です。
これは、デーデルライン桿菌(乳酸菌の一種)と呼ばれる常在菌が、子宮内に細菌が侵入しないよう守っているためです。
また、デリケートゾーンの皮膚は0.1mm前後と非常に薄い作りになっています。
そのため、軽い摩擦でも簡単に傷つきやすく、赤みや黒ずみ、ただれの原因になってしまいがちです。
思えば、私自身も乾燥肌で、ショーツのゴムが当たる部分の摩擦で痛みやかゆみを感じたり、安価なナプキンでかぶれてしまったりと、長年トラブルを抱えていましたが、「そういうもの」だと諦めて、むしろ清潔にしようとゴシゴシ洗っていたのです。
その結果、さらにかゆくなったり、なんだかヒリヒリしたりと悪循環を繰り返していました。
10年以上看護師として働いてきたので、私自身も身体のケアについて、清潔を保つことの大切さは理解していたつもりでした。けれど、「洗浄」や「清潔」を意識するあまり、私自身、知らず知らずのうちに陰部を洗いすぎていたことに気付かされました。
女性ホルモンの変化と「ゆらぎ」
また、女性の身体はライフステージの変化にとても敏感です。
特に、妊娠・出産時や更年期世代は、デリケートゾーンが乾燥し、トラブルが起きやすくなる場合があります。
この理由は、女性ホルモンの乱れ。
女性ホルモンの一つである「エストロゲン」が妊娠・出産後には一時的に低下し、膣の乾燥感や不快感を招くことになります。
そして、更年期世代では、エストロゲンが急激に減少し、膣やその周りの外陰部の粘膜が乾燥・萎縮することで、陰部の乾燥・不快感や性交痛などのトラブルが多くなるなど、より深刻な影響を及ぼす場合があります。
さらに、エストロゲンの低下によって膣内の常在菌が減少し、女性器の持つ自浄作用が低下していき、細菌性膣炎などの疾患を引き起こしやすくなることも知られています。
このように、私たちの世代は、デリケートゾーンのトラブルの曲がり角にいると言えます。
変化は静かに始まっています。 だからこそ、未来の自分のために、今からデリケートゾーンケアを始めることが、心地よく年齢を重ねるためにも大切です。
ケアの第一歩は「正しく洗う」ことから
では、具体的に何から始めればいいのか。
その答えは「正しく洗うこと」です。 デリケートゾーンと聞くと、「保湿」をすることを考えがちですが、すこし違います。
なぜなら、デリケートゾーンには、体内の不要なものを排出している器官がたくさんあるからです。尿道口や肛門は、尿や便、もちろん月経の時は、膣も経血を排出してくれますね。
尿や便には大腸菌やブドウ球菌など、多くの細菌が多く含まれています。皮膚に付着していると、臭いや痒みの原因にもなります。
だからこそ、デリケートゾーンは清潔に保ちたい場所と言えます。
もしかしたら、小さい頃に家族から「洗いすぎないように、お湯だけで洗うように言われた」という方もいるかもしれません。
ただ、「お湯だけ」では不十分な場合もあります。
デリケートゾーンには、皮脂を分泌するアポクリン腺が多く、汗や皮脂汚れが溜まりやすい場所なんです。これらの皮脂汚れは、お湯だけでは完全には落ち切りません。
かといって、洗浄力の強いボディソープでゴシゴシ洗うのはNG。洗浄力の強いソープでデリケートゾーンを洗うと、必要な潤いまで奪ってしまい、乾燥や摩擦による黒ずみを悪化させる原因にもなりかねません。
また、デリケートゾーンの常在菌も洗い流されてしまい、バリア機能が損なわれてしまいます。
だからこそ、デリケートゾーンの環境にあった専用アイテムで洗うことがとても必要です。
心と身体が癒される、Mellow.という選択
ワークショップでのデリケートゾーンケアとの出会いから、ケアに目覚め、実践するようになっていったのですが、最初は毎日きちんと続けることができませんでした。
その理由は 「香り」です。
私が出会ってきたデリケートゾーンケア商品は、フローラル系のフェミニンな香りのものが多く、正直にいうと、私は少し苦手意識を持っていました。
もちろんいい香りではあるんですが、それらの商品から「女性らしさってこういうものよ。」と、どこか『こうあるべき女性像』を押し付けられているような気がしました。
そんな時、出会ったのが、Mellow.の『メロウドット インティメイトウォッシュ』。
ワンプッシュして、広がったボタニカルな香りに、心を掴まれてしまいました。
ユーカリをベースにした、ジェンダーレスで親しみやすい香り。
甘々しくない、まるで森林浴をしているかのような清々しさで、しかも、天然成分由来精油にこだわって作られていると知って、とてもこだわっていることに驚かされました。
もちろん、デリケートゾーンの環境とほぼ同じ弱酸性のpHで作られているし、パラベンやシリコン、合成着色料など7つの化学添加物がフリーであることも、インティメイトウォッシュでのケアを続ける、決め手の一つでした。
洗い上がりはしっとり。それでいてベタつかず、すっきりとした爽快感もあります。
そして、スタイリッシュで、一見してデリケートゾーン用とは分からないボトルデザインも、バスルームに堂々と置けてお気に入りです。
「これなら続けられる!」という気負いすらなく、純粋に「この香りを入浴中に楽しみたい!」という気持ちから、自然とデリケートゾーンケアが習慣になっていきました。
ケアを始めて感じた、心と身体の変化
メロウドットインティメイトウォッシュを使い続けて、1ヶ月ほどたった頃、自分の身体の嬉しい変化に気づきました。
自分のデリケートゾーンに触れた時、「あれ、こんなにぷっくりしてたっけ?」「赤ちゃんみたい」と感じるほどのモチモチした肌を実感したのです。その瞬間、今までいかに自分が乾燥していたかを初めて自覚しました。
そして変化は、肌だけではありませんでした。
自分の身体のこれまであまり意識してこなかった部分を丁寧にケアすることで、「私は自分を大切にしている」という自己肯定感が高まっていくのを感じたのです。
「いらないものを排泄してくれてありがとう」とデリケートゾーンに感謝の気持ちが湧いてきたほどです。
NOWHライターもお試し
今回は、わたしと同世代のNOWHライターと編集長も『メロウドット インティメイトウォッシュ』を試してくれました。
Mellow.の香りを楽しみ、そしてその効果を実感してくれています。
大和田 幸恵
1週間使ってみて、想像以上に肌あたりがやさしく、毎日のケアが楽しみになりました。
少量でも泡立ちがよく、洗い上がりはしっとり。
デリケートゾーンだけでなく全身にも使えるので、お風呂の時間がふんわりユーカリの香りに包まれてリラックスできます。
乾燥が気になる季節でもつっぱらず、肌が柔らかく整う感じ。
パッケージも上品で洗面所に置いても気分が上がります。3,000円台でこの使い心地は満足度高め。
リピート候補です。
編集長松浦
まず、感動したのは天然精油のユーカリアロマの香り。キツくなく優しく香り、バスタイムが癒しの空間に。
また、デリケートゾーン専用の製品のため、ボディソープの刺激が気になっていた私にとっては救世主でした!
生理中の不快な周期でも、『メロウドット インティメイトウォッシュ』を使うことで身体と心がスッキリ整います。
もう手放せない、リピート確定です。
Mellow.の効果を最大限に引き出す、洗い方のポイント
最後に、私が実践している洗い方をご紹介します。
-
必ず手で泡立てる
ウォッシュを手、またはネットに1〜2プッシュ取り、少量のお湯を加えながら、しっかりと泡立てます。泡がクッションとなり、肌への摩擦を防いでくれます。 -
指の腹で、なぞるように優しく
ゴシゴシ洗いは厳禁です。泡を撫でるように優しく洗っていきましょう。特に汚れが溜まりやすい小陰唇のキワなどは、指の腹を使って優しくなぞるように洗います。
「恥垢」と呼ばれる白い垢が付いていることもあるので、丁寧に。
膣の中は自浄作用があるので、洗わなくて大丈夫です。 -
すすぎはぬるま湯で、優しく
シャワーを直接強く当てるのは避けましょう。ぬるま湯を優しくかけるようにして、泡が残らないようにしっかりとすすぎます。 -
拭き取るときも、ポンポンと
清潔なタオルを使い、こすらずに優しく押さえるようにして水分を拭き取ります。
ケアにも香りの楽しみを
デリケートゾーンケアは、特別なことではなく、日々のスキンケアの延長線上にあるもの。
「女子力が高い人」がするものでもなく、スキンケアやヘアケアと同じです。
そして、Mellow.の心地よい香りが、「義務感」を「楽しみ」に変えてくれました。
その楽しみは、いつしか“自分を大切にする当たり前の習慣”になっています。
『メロウドット インティメイトウォッシュ』は、あなたの毎日に小さな癒しと自信をプラスしてくれるはずです。
ぜひ、この心地よさを体験してみてください。
Mellow.のことをもっと知りたい方は、公式サイトをご覧ください。
参考文献・URL
1)コラム3 女性活躍とフェムテック | 内閣府男女共同参画局
2)GSM(Genitourinary Syndrome of Menopause) の 外陰所見と治療の実際
関口由紀他、日本女性骨盤底医学会誌 第1巻 1号 p.24-29 2020
3) エレン・ストッケン・ダール、ニナ・ブロックマン著、池田真紀子訳
世界中の女子が読んだ!からだと性の教科書(2019)
4) 駒形依子著 膣の女子力:女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(2020)
提供/Mellow.(メロウドット)