散らからない家のシンプル掃除術

毎日15分でOK!整理収納アドバイザーの佐々木千春が、散らからない家を維持するための効率的な掃除方法と、家族みんなが協力しやすい仕組みづくりをご提案します。

散らからない家のシンプル掃除術

忙しくても続けられるシンプル掃除術

【ライター:佐々木 千春(整理収納アドバイザー・3児の母)】

「ママ、今日も掃除しないの?」

5歳の娘に言われて、ハッとしました。

そうだ、もう3日も掃除機かけてない...。仕事から帰って、夕飯作って、子どもの宿題見て、お風呂入れて。気づいたらもう寝る時間。週末にまとめて掃除しようと思っても、子どもの習い事や買い物で終わってしまう。

整理収納アドバイザーの資格を持ってるのに、自分の家はこのありさま。でも、あることに気づいてから変わりました。「完璧な掃除」じゃなくて「ちょうどいい掃除」でいいんだって。

今では1日15分で、家族が気持ちよく過ごせる家をキープしてます。3人の子育てしながらでも続けられる、私の「ゆるっと掃除術」をお伝えしますね。

掃除が続かない理由、分かってきた

昔の私は「週末にガッツリ掃除」派でした。でも、毎週末ヘトヘトになって、結局月1回になって、そのうち...

毎日ちょこっとが、実は楽

週末2時間の掃除より、毎日5分×7日の方が楽だって気づいたんです。歯磨きと同じ。習慣にしちゃえば苦じゃない。

道具は少ないほうがいい

昔は「○○専用クリーナー」をたくさん持ってました。でも今は、マイクロファイバークロスと重曹とクエン酸だけ。これで家中ピカピカになります。道具を選ぶ時間もなくなって、むしろ楽に。

動き方にもコツがある

「上から下へ」「奥から手前へ」。この順番を守るだけで、二度手間がなくなりました。ホコリは下に落ちるし、奥から掃除すれば踏み返しもない。当たり前だけど、意外とやってなかった。

私の「1日15分」ルーティン

朝の5分(顔洗ったついでに)

顔を洗ったら、そのまま洗面台をサッと拭く。30秒。
トイレに入ったら、便座と床をササッと。1分。
朝ごはんの片付けのついでに、シンクとコンロを拭く。3分半。

これ、「ついで」がポイントなんです。わざわざ掃除の時間を作らない。

夜の5分(寝る前に)

リビングのテーブルを片付けて、ソファのクッション直して。2分。
玄関の靴を揃えて。1分。
各部屋をぐるっと回って、目についたところだけササッと。2分。

子どもも巻き込んで「5分お片付けタイム」にすると、ゲーム感覚で楽しんでくれます。

週1回の「ちょい深」掃除(各15分)

月曜は「キッチンの日」。換気扇のフィルターをサッと洗って、冷蔵庫の中をチェック。賞味期限切れを捨てるだけでもスッキリ。

火曜は「お風呂の日」。排水口の髪の毛を取って、鏡を拭いて、カビ予防スプレーをシュッ。

水曜は「トイレの日」。便器の中をゴシゴシ、換気扇のホコリを取る。

木曜は「リビングの日」。ソファの下に掃除機、観葉植物の葉っぱを拭く、本を整理。

金曜は「寝室の日」。シーツ交換とベッド下の掃除。週末気持ちよく寝られる。

土曜は「玄関の日」。靴箱の整理と床の水拭き。

日曜は「お休みの日」。できなかったところがあればやるけど、基本は休む。これ大事。

たった1,200円で揃う「魔法の掃除セット」

掃除用品にお金かけなくていいんです。私の掃除道具、全部で1,200円。

これだけあればOK

  1. マイクロファイバークロス3枚(ダイソーで300円)
  2. 重曹500g(ドラッグストアで300円)
  3. クエン酸300g(同じく300円)
  4. スプレーボトル2本(100均で200円)
  5. ゴム手袋(100円)

これだけ。○○用洗剤とか要りません。

重曹の魔法

コンロの油汚れには、重曹を直接パラパラ。キッチンペーパーで覆って5分放置。サッと拭けばピカピカ。

子どもがこぼしたジュースの匂いが取れない時は、カーペットに重曹を振りかけて30分後に掃除機で吸うだけ。

シンクのくすみは、重曹に少し水を足してペースト状にして、優しくこするとピカピカに。

クエン酸も万能

水垢には、水200mlに小さじ1のクエン酸を溶かしてスプレー。蛇口がピカピカになります。

トイレの黄ばみは、クエン酸水をトイレットペーパーに染み込ませて貼り付け。30分後に流すだけ。

お風呂の石鹸カスも、クエン酸スプレーでスッキリ。

散らからない仕組みづくり

モノの住所を決める

リモコンはここ、子どものおもちゃはあそこ。全部に「住所」を決めました。

毎日使うもの(リモコン、ティッシュ)は、手に取りやすい場所に。
週1で使うもの(掃除機、アイロン)は、ちょっと奥でもOK。
たまにしか使わないもの(季節家電)は、クローゼットの上段へ。

子どもにも「おもちゃのおうちはここだよ」って教えたら、自分で片付けるようになりました。

1個買ったら1個捨てる

新しい服を買ったら、古い服を1枚処分。これ、鉄則にしてます。じゃないと、どんどん増えちゃう。

子どものおもちゃも同じ。新しいの買ったら「どれとバイバイする?」って選ばせてます。

まとめ:完璧じゃなくていい

整理収納アドバイザーなのに、実は私の家、そんなに完璧じゃありません。

でも、それでいいんです。家族が「気持ちいいね」って言ってくれる。それが一番。

1日15分の「ゆるっと掃除」。
完璧を目指さない。
続けられる範囲でやる。

これが、3人の子育てしながらでも続けられる秘訣です。

今日から、あなたも「ゆるっと」始めてみませんか?

佐々木 千春

42歳。整理収納アドバイザー、ミニマリスト。シンプルで効率的な暮らしを提案。完璧を求めない現実的なアプローチ。